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被災した沿岸部の今④ (岩間・小浜地区)


町の再生へ向けた事業が行われている岩間町

 いわき市南部の勿来地区も津波で壊滅的な被害を受けた。海沿いを通る福島県道239号線。高台を挟み南北に分かれる岩間、小浜地区ではそれぞれ異なる復興へ向けた動きがみられる。
 高台を南下し、S字カーブに差し掛かると眼下に見えるのが岩間町。勿来地区でもっとも被害が大きかった。遠くに常磐共同火力勿来発電所を望み、隣接するさら地に勿来IGCCパワー合同会社による石炭ガス化複合発電設備の建設が進む。
 岩間町には海沿いに134世帯が暮らしていたが、防潮堤を乗り越えた津波により93棟が半壊以上の被害を受け、死亡者7人・行方不明者3人。土地区画整理事業で新たな町に生まれ変わろうとしているが、町外移転した世帯が多く、住宅再建を望む住民はわずかという。
 地区で復興支援活動をしている特定非営利活動法人(NPO法人)勿来まちづくりサポートセンターは、将来、町が再生するためのきっかけづくりに取り組む。主な活動は、ドングリ里親プロジェクト・モニュメント建設事業・地域資源活用ならびに管理事業。住民と地域のつながりが継続できるよう願いを込める。
 整備中の防災緑地には、地区などで拾ったドングリを育て住民らが植樹している。住民が里親となった苗木の成長とともに、バーベキューなどのイベントも計画。モニュメント建設では、地域の子どもたち150人が描いた自画像をタイムカプセルとして埋めて、震災から20年後の地震発生時刻に開封する。地域資源の活用や管理としては、津波で流された防潮堤の一部(63㌧)を震災遺構として保存・展示する。
 NPO法人の舘敬理事長は「人が集まり、楽しめる環境を作り、いつの日か街を形成できるようにしたい」と話す。
 一方、高台を挟んだ北側に位置する小浜町。漁業従事者が世帯の半数を占める港町で、被災した101世帯のうち56棟が半壊以上、2人が亡くなった。かさ上げした防潮堤の近くでは、多くの住宅が建設されている。近くの住民によると、小浜地区は地域に根ざした暮らしや文化が継承されており、住宅再建が進んでいるとみられる。市勿来区画整理事務所によると、土地区画整理事業で換地されるのは57区画で来年3月までにすべての区画が引き渡しされる。

編集者: まのめ  日付:17年11月30日

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