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リスポが半世紀の歴史に幕


半世紀の歴史に幕を下ろしたタウンモール・リスポ 

 小名浜の商業施設「タウンモール・リスポ」が15日に閉館した。地域住民の生活を支え、憩いの場として愛された小名浜の名所が半世紀の歴史に幕を下ろした。閉館イベント・セレモニーには多くの市民らが訪れ、名残惜しそうに記念撮影する人の姿などがみられた。
 写真展やトークイベントなどが開かれた13日の昼時。施設わきにある300台収容の駐車場は満車となり、近くの通りは空きを待つ車列、施設内の飲食店にも長い行列ができた。看板や垂れ幕には「ありがとう」や「感謝」の文字。常連客でにぎわう施設内の様子に小名浜在住の30代男性は「閉館するなんて信じられない。15日以降も普通に営業している気がする」と複雑な思いを吐露した。
 1階から2階へ通じる階段や壁には、利用客がリスポへの感謝や思い出などの言葉をしたためた。「子どものころ、ファミコンのカセットを買ってもらってうれしかった。今は子どもとアイスを食べるのが楽しい」と書いた小名浜の看護師志賀悠さん(38)は「帰りのバス停で親と食べたパンの味など、いろいろなことを思い出し感慨深い。地域の根ざしたお店がなくなるのは寂しい」と話した。
 「50年間、温かく支えていただいたことに感謝します。本当にありがとうございました」。15日夕の閉館セレモニーで小名浜名店街協同組合の八巻義英理事長があいさつし、ホールを埋めた市民らが拍手で応えた。営業終了後は来館者に紅白まんじゅうが配られた。
 「50年なんてあっという間。お客さんのおかげでやってこられた」と感謝するのは、八巻理事長の母たかさん(88)。たかさんは施設開業時から2階ヤマキ寝具で働き、この日も接客に汗を流した。「いろいろあったけれど楽しいことだけ思い出す」と常連客に囲まれながら笑顔をみせた。
 同協同組合によると、施設は1969年11月23日に「小名浜名店街」としてオープンした。その2年前に開業した、隣の小名浜ショッピングセンターとの相乗効果で年商100億円を超えた年もあり、全国から視察団が訪れるほど隆盛を極めたという。
 97年には小名浜ショッピングセンターが閉鎖。名店街は「共感」や「信頼」などの願いを込めて「リスポ」に改称した。建物の南側にそびえる灯台を模した塔には「街を照らす灯台になろう」との思いが込められている。
 老朽化が懸念される中、東日本大震災で施設の一部が損壊し、耐震補強工事に多額の費用が必要になった。組合員の高齢化などの要因も重なり、閉館を決めた。今夏に開業予定のイオンモールいわき小名浜の出店は、「閉館を決めたことに直接、関係ない」という。建物と駐車場はさら地として売却する方針で跡地には大型スーパーが出店する予定だ。

編集者: まのめ  日付:18年1月30日

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