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生き物のような動きの作品 5月まで、テオ・ヤンセン展 | WEBメディア ふくしま、いわき市のポータルサイト

生き物のような動きの作品 5月まで、テオ・ヤンセン展


デモンストレーションで作品の解説をするヤンセンさん(左から3人目)

 風の力で生き物のような動きをするアート作品、ストランド・ビースト(砂浜生物の意味する造語)の芸術展「テオ・ヤンセン展inふくしま2018」が5月6日まで、小名浜の水族館アクアマリンふくしまで開かれている。国内では、昨年の三重(入場者7万3千人)、沖縄(同3万7千人)に続く6回目の開催で東北初という。福島ガイナックスや同館などでつくる実行委員会の主催。
 「海と自然との共生」をテーマに、オランダ生まれのテオ・ヤンセンさん(70)がプラスチックのチューブなどで制作した13体を展示。大きさ10㍍、総重量250㌔、脚の数は72脚で過去最大級の作品「アニマリス・シアメシス」などが人気を集めている。
 「ストランド・ビーストは進化し始めている」。4日の特別講演会で、ヤンセンさんが制作に至った過程や将来の展望などを語った。海抜ゼロ㍍の地点が多いオランダで海から陸を守ることが「作品を作るきっかけ」。浜辺で歩行中の作品が、チューブに水が入り危険を察知すると空気の流れが逆になり、後ろ向きに動くアナログシステムに触れ「波が来ても逃げる機能を持っている」と解説した。
 作品が歩行するために足が平行に動く、クランクシャフトを軸に構成する比率については「物理的・数学的要素が必要で何千万ものパターンからコンピュータを使って導き出した」と指摘。その上で「テオ理論と呼ばれる13の比率は、学生が自由に使えるように公開している」と明かし「使用の制限を掛けなかったことが結果的に、(作品の)増殖につながり世界中に広げることができている」と述べた。
 また前後だけの動きではなく、横風を受けて横に動く作品について「今年の夏にかけてユーチューブで公開する」と約束した。この日はヤンセンさんが解説を交えて作品を動かすデモンストレーションも行われ、多くの市民らが見学。子どもたちが作品を引っ張ると、なめらかな動作で歩行する様子に歓声が上がった。

編集者: まのめ  日付:18年3月29日

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