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原発事故の実態を伝える 富岡町で2施設が開館


原発構内の様子を紹介する東京電力廃炉資料館

 東京電力福島第1原発事故の実態を伝える2つの施設が11月、富岡町内で開館した。いずれも、全町避難だった町内のうち、2017年4月に解除された一部区域の国道6号沿いにあり、入場無料。原発事故からまもなく8年を迎える中、事故当時の原発構内の様子や廃炉へ向けた進捗、双葉郡8町村の現状などがまとめられており、2施設を巡ることで多角的な視点で理解を深めることができる。
 東京電力廃炉資料館(小浜中央278)は、1988年にオープンした、東京電力福島第2原発のPR施設「エネルギー館」を改修して11月30日に開館した。2階建てで展示面積は約1900平方㍍。原発事故の記憶と記録を残し、再び事故を起こさないよう反省と教訓を社内外に伝えることが目的という。
 放射線量の関係から現物の展示はできないため、映像(計約1時間半の内容)やパネルの展示が中心。各コーナーにボタンがあり、日本語か英語を選択すると解説の音声が流れる。
 2階は「事故の記憶・反省と教訓」をテーマにした展示で、津波で全電源を喪失した1・2号機中央制御室の様子を再現映像で振り返っているほか、事故対応をした所員のインタビューなどがある。
 「廃炉現場の姿」と題した1階には、汚染水対策や燃料デブリ取り出しなど最新の現場の状況を紹介。巨大画像をこま送りして構内の状況を体感できるコーナーも。展示内容は進捗により見直すことにしている。放射線や地域の情報を発信するコミュニケーションスペースではソフトドリンクのサービスがあり、休憩することができる。
 東電は年間2万人の来場者を見込んでいる。開館時間は9時半から16時半。休館日は毎月第3日曜日と年末年始。入館料(駐車場)無料。問い合わせは、電話0120(50)2957。
 一方、住民目線で原発事故の被害について発信しているふたばいんふぉ(小浜中央295)は2日、オープンした。運営は双葉郡未来会議。原発事故で避難区域を抱える双葉郡8町村の現状を伝えている。事故後、国道6号の歩道橋に掲げた「富岡は負けん!」と書かれた横断幕の実物展示もある。
 避難区域などの景色の移り変わりを写真で紹介したり、復旧に関する進捗状況を町村ごとのパネルで紹介。東日本大震災と原発事故に関する書籍をはじめ、映像やさまざまな資料を取りそろえている。廃炉へ向けた取り組みを伝える東電のブースもある。
 双葉郡でものづくりをしている人たちを応援する物販コーナーでは、各種ステッカーやタオル、Tシャツなどが並び人気だ。施設隣には、カフェ135(ひさご)が隣接しており、カレーライスや定食、ソフトドリンクなどのメニューを楽しめる。問い合わせは同施設、電話0240(23)6612。

編集者: まのめ  日付:19年1月1日

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