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湯本町の岩場に笑い声戻る 東北有数の名所「青葉」


 東北有数のフリークライミングの名所として知られる、常磐湯本町日渡の「青葉」が今シーズン、多くの愛好者でにぎわっている。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以降、数年間は来訪者が途絶えたものの、地元クライマーらが環境を整備。2020年東京五輪で初採用されるスポーツクライミングの追い風もあり、週末を中心に老若男女の笑い声が戻ってきた。
 フリークライミングとは、安全を確保するために使う器具のほかは、自分の力だけで岩を登るスポーツ。五輪での競技種目もフリークライミングの一種で、岩登りへの関心が高まっている。
 青葉は、地元で青葉山と呼ばれる、標高130㍍の山林を巡るときわ台(生活環境保全林)遊歩道近くにある。岩場が乾燥する冬から春が適期。向かいの丘には、常磐炭鉱が盛んだった時代にできた、石炭などの採掘に伴い発生する捨て石の集積場「ズリ山」があり、遠く太平洋を望める。
 高さ5~10㍍ほどの砂岩質の崖がそびえ、南向きの斜面は冬場でも暖かいことが特徴。通りの駐車場からは徒歩10分ほどで、震災前は県内をはじめ関東地方や、雪のために岩登りできない東北各県からも多くの愛好者が訪れていた。
 常磐西郷町のフリークライミング施設「ジャンダルム」によると、青葉は地震で一部の岩場が崩れたほか、原発事故の影響もあり来訪者が激減。地元愛好者らが周辺の草刈りや竹を伐採するなどして環境を整備し、数年前から来訪者が徐々に増えているという。
 足立・習志野・袖ケ浦・所沢・千葉・品川…。青葉近くの駐車場には2日、他県ナンバーの車が並び、50人ほどが岩登りを楽しんでいた。愛好者から慕われている、地元クライマーで県勤労者山岳連盟の生田目武理事長も環境整備に尽力した1人。にぎわう岩場に「五輪の影響もあり、若い人が増えてきた」とクライミング人気を歓迎している。
 生田目さんは震災後、山岳会「フィエスタの谷」の地元メンバーらとともに、地震で亀裂が入った岩の一部に樹脂を注入したほか、周辺の放射線量を計測して情報を発信した。岩に影ができると、コケが生えてすべりやすくなるため、太陽を遮る竹などの伐採も欠かさない。生田目さんは「青葉は、晴天率が高く首都圏からのアクセスも良いため、この時期に人気の岩場。安全のためにルールやマナーを守って楽しんでもらいたい」と適正な利用を呼び掛けている。

編集者: まのめ  日付:19年2月28日

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