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Jヴィレッジ核に地方創生 施設の未来を探る討論会


Jヴィレッジの未来について討論する(左から)上田、アンデション、加藤、開沼各氏

 サッカー施設Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)の全面再開を記念するシンポジウムが2日、楢葉町のJヴィレッジホテルで行われ、国内外のサッカー関係者が復興の象徴として地域をけん引する施設の未来を探った。Jヴィレッジ、ジェトロ福島主催。
 テーマは「Jヴィレッジを核とした、相双地域の地方創生を考える」。パネルディスカッションでは、元日本サッカー協会(JFA)復興支援特任コーチの加藤久氏、世界最大のユース世代の大会を立ち上げたデニス・アンデション氏、2002年に日本代表なでしこジャパンの監督に就任し2年後のアテネオリンピック出場へ導いた、Jヴィレッジ副社長の上田栄治氏が登壇。進行役は立命館大学衣笠総合研究機構准教授の開沼博氏が務めた。
 3人はJヴィレッジの現状と課題、展望について討論した。加藤氏は「情報発信の必要性」について言及。「(一部再開したJヴィレッジを)多くの人が利用している現状を知らない人がほとんどでは」として「Jクラブや代表選手、サポーターネットワークなどの発信力で利用客増につなげるべき」と話した。
 アンデション氏は世界最大のユース世代の大会「ゴシアカップ」(スウェーデン)の成功事例について紹介した。人が集まりにくいとされるユース大会で「国際的な雰囲気が家族を呼び寄せ、世界を良くしたいという理念が利潤を生み出した」と指摘。約40年間で80カ国、1800チームが集まる大会へ成長した秘訣を述べた。
 上田氏は、昨年末に香川真司選手が施設を訪れた際、センター棟からグラウンドを撮影していたエピソードを披露。「施設を利用した若いころを思い出していたのでは」と推測した上で、リピーターにもつながるユース世代の大会整備に意欲を示した。アンデション氏によると、ゴシアカップに出場した海外選手の21%が後年、家族などとともに同地を訪れているという。
 原発事故の風評被害について、アンデション氏は自身もチェルノブイリ事故の影響を受けた経験から「科学的・感情的なものの見方の戦い」と指摘。「スウェーデンでは連帯感を示すために(かつて汚染された地域の)野菜や家畜を買うようになった。日本も連帯感を示してもっとここ(Jヴィレッジ)に来るべきだ」と訴えた。

編集者: まのめ  日付:19年4月1日

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